美大卒が医療系で働いている話

アラフォー女子(子?)美大スキルを消失しながら医療系で仕事をする

私は誰か(自己紹介

「もんさん」はアラフォーの女性、既婚、子なしで割と都心部に住んでいる。新卒から医療事務で、総合病院で7年強勤務して、今は薬局に4年強いる。

子供のときからアトピー性皮膚炎もちで、よく風邪をひき、喘息になりかけ。幼少期からしょっちゅう病院に行ってるので、働くときはそっち系かなという感じで決めた。だけじゃない。家族が医療系なので、世の中に出るときに資本主義な世界が想像できなかった。モノを売って、利益を得て、収入になるという構造。モノが売れるためにみんながんばっているわけだけど、自分が働くときにどうしてもそこに入れなかった。

 

医療系で働こうと決めたといっても、それは就職活動の時に悩みまくってやむなく決めたという感じだ。だって美大に入って楽しく将来のことなんて考えずにいたのだから。浪人までして美大入って、美術系の仕事につかず最低賃金で働く医療事務についた。

こんな経歴話そうものなら「なんでそうしたの?」の質問攻めに決まってる。だから必要に迫られなければ誰にも明かしていない。理由の説明は出来る気がするが、結果だけ見たら

 

高い金出してもらって浪人して美大に入り、特に技術やスキルをモノにできず「誰にでもできる」医療事務で安い賃金で働く、安い賃金でも何とかなる太い家柄の子なのね

 

って感じだろう。まあ医療事務の給料が安いのが知られているのかは不明だけど、なんで美大まで行ってそっちの仕事やらないの?が普通の感覚だろう。

 

だって美大に入るとき就職のこと考えてなかったんだもん。大学に行かない、は選択肢になくて(親的にも高卒はありえないという考えで、僕も高卒で働くなんて考えてなかった)かといって学びたいものはなく(この時点で勉強ができないので医者や看護師などの選択はない)それならせめて好きな美術を学ぶなら4年間大学通えるかなという感じで、大学に行くこと自体が目的となっていた。その先なんて、就活で迫られてやっと考え出すという調子だ。

 

医療事務の仕事自体は、医療に興味があれば覚えるのに苦なところはないし、やることは決まっていて、成果を出すのにオリジナルな考えは一切求められない(というか出したらいけない)。僕は愛想よくニコニコしながら接客できる人間だったので、受付をやるスキルはすぐ身についた。

 

なので美大で培ったものはほとんど使わない仕事について現在に至る。で、後悔のない選択だったのかというと一言では終わらないのでまたそれは今度。