美大卒が医療系で働いている話

アラフォー女子(子?)美大スキルを消失しながら医療系で仕事をする

最近は病気で休職している話

花壇は好きだ。花の名前わからないけど


大学に行かないといけないくらいのそこそこ裕福な家で育って、学生時代のまわりも似たような水準の人間ばかりで、貧乏人なんていないし、私立のゆったりした女子高出で、なんかお嬢様というかぬるま湯というか、つまりストレス耐性の無い人間だったわけで、そんな自分が社会に出たところはありとあらゆる前世代の人間が集まる総合病院だった。事務方以外の働いている人はミスの許されない医療のプロフェッショナルばかり。

 

こんなスキルなしの自分が、それでも働くなら医療の端っこでも貢献したい、患者つまり困っていて助けが必要な人のためになりたいとその世界に入った。選択そのものに後悔はないし、微力ながら貢献できたと思っている。安月給だけどこれが社会で役に立ってお金をもらうことなんだと、充実していた時もあった。

 

ただ、ストレス耐性が低い自覚がなかったことと、ストレス発散の手段が乏しかったこと、あと働く場所の見極めが甘かったことが良くなかった。

 

現在は昨年の11月に発症したメニエール病によって休職を余儀なくされている。

 

今はこうやってブログで文章を書こうと思うくらいには回復してきたし、もう少し体調が良くなれば復職できるだろう。今も無理をすれば働けるとは思う。

この「無理をすれば」の基準がおかしかったと、今となっては思える。

あまりに忙しくて、それでも無理をしてもやっていけてしまっていたツケがここで回ってきている。ただ20代の体力と気力で出来てしまっていたという自覚がないまま、30代になって働く時間こそ短くしたものの、自分へかかっているストレスの重さに無自覚なまま「このくらい平気」とばかり働いてしまっていた。だって他の人はもっと忙しいし、もっと年上の人だって同じように働いてるじゃん。このくらい普通だ。なんてね。

 

まったくもって平気ではなかったらしい。まわりの人と比べてどうのこうのではなく、私自身がどう感じ、どう体調に変化があるのかという目を自分に向けるべきだったのだ。

 

メニエール病はどう考えてもストレス病である。主治医からの話は、病気そのものの説明よりメンタル、つまりストレスをいかにするかについてが多く割かれている。ストレスがあるのは人間誰しもそうで、ストレスを感じることが悪いのではなく、それをいかに発散させ溜め込まないことが大事とのことだ。

私ってストレスを感じていたんだ。体に出てくるくらいに。

なんて無自覚だったんだろう。今にして思えばストレスエピソードなんていくらでも出てくるし、ストレスが元という病気には他にもたくさん罹ってきた。この時に、自分はストレスに弱めなんだなとか、もっと発散しようとか出来ていればよかったのかもしれないけど、若かったからわからなかった。

 

まあ最大のストレスの原因はコロナ禍だと思うし、なるべく自分のせいでこうなったんじゃないと思うことにする。

 

体調が悪いと日常生活に支障が出て、思うように体が動かなくて、どんどん精神にくる。今まで絶対に治るような病気しかなってなかったから(アトピー性皮膚炎は治らないけど、体質に近いところがあるから苦ではない)、こういう「これをすれば治りますよ」が確立していない病気は本当に辛い。今でも一番キツイめまいがしていた時を思い出すと、泣けてくるし二度とあんな目に遭いたくないし、でもまたなったしまったらどうしようという不安は常にある。

今は考えすぎないように本やエッセイを読んで、なんとか前向きになれるように過ごしている。単純に冬から春になって暖かくなってきたことも良い方向に作用しているだろう。外出できるように回復してきたことも大きい。読んだ本の中にこうやって自分の考えを書くことが頭のもやもやや、悩みを整理するのに有効との内容が、結構いろんな媒体で見かける。なのでこうしてブログで吐き出すようにした。

一番背中を押したのが、人間はダメなところや失敗談が面白い。という記述だった。確かに。それを世の中に出して読み物として、楽しめるものになっている作品はたくさんある。もっと「やってしまった」経験を面白く昇華したいものだ。今まではなんとか消そうとしかしてこなかったから。

 

にしてもパソコンで文章を打つのはあまりしていないので、まずパソコンを立ち上げるのに気力がいるな。肩が凝ってきた。スマホで書いてもいいけど、書いたものの全体像がわからない気がしてまだやっていない。ずっと続けられたらいいなと思う。